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着付けに免状は必要か

  • 執筆者の写真: 華の会 横浜の着付け教室・出張着付け
    華の会 横浜の着付け教室・出張着付け
  • 2019年5月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年7月6日

一般の着付教室では、師範の免状を出していますが、華の会横浜の着付け教室では、そういった免状を出しません。

理由は、実際の現場では必要がないからです。

もし、あなたがプロの着付師として働きたくて、募集しているサロンなり式場なりに応募したとしたら、何を問われるのか?

「資格はありますか?」

少なくとも私は、このような質問をされたことがありません。

その代わり、応募して書類審査が通った場合、次は必ず”技術チェック”があります。

面接と一緒にすることが多いですが、技術チェック20~30分程度、面接5~10分程度という感じです。

でも、多くの着付け教室では級制度があって、最終の師範取得には多額な費用がかかります。

私が過去に通っていた学院ですと、

3級…小紋+お太鼓(名古屋帯)が自分で着られる。

2級…訪問着+二重太鼓(袋帯)が自分で着られる。

1級…訪問着+二重太鼓(袋帯)を人に着せられる。

準師範…留袖+二重太鼓(袋帯)を人に着せられる。

師範…振袖+変わり結び(袋帯)を人に着せられる+創作帯結び。

こんな流れだったように思います。

変わり結びには基本形が3種類あります(これは流派に関わらず共通)。

・ふくら雀

・文庫

・立て矢

私が師範の試験を受けた時は、当日くじ引きで何を結ぶか決めるというやり方だったので、3種類とも練習して試験に臨みました。

確かに着物をきちんと着る・着せられるようになるためには、上記の手順を踏んで、一通り学ぶのが良いと、自分の経験から思います。

ですが、実際にできることが重要であって、免状代として多額の費用をかける必要はないと思っていますので、私自身が教える際には、免状を出していません。

もちろん、免状を取ることには利点もあります。

きっちりと試験を受けていくことで、やはりモチベーションが違ってきます。

特に試験制度も設けず何となくレッスンを受けている人は、正直上達が早くはないです。

ですから、上達のためにモチベーションを上げるための何かは必要かとは思います。

ただ、それは免状でなくてもよく、たとえば、私の生徒さんには美容師さんがいるのですが、その方は、卒業袴のシーズンにお店で自分も着付に入りたいということで、袴を習いにきました。

当初は、今年はまだ1人で着付けるのは無理だろうから、とりあえず助手ができるようになりましょうということで始めたのですが、とても熱心に練習されて、2か月くらいで袴着付をしっかりマスターし、お客様にも1人で着付けることができました。

そういった具体的な目標があると必死になるので出来るようになりますし、着付けに国家資格はありませんから、技術さえ身につけば仕事にも就けます。

 
 
 

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